敷地ギリギリまで建造物を建てられることはほぼなく、土地に対して建物が建てられる割合は各自治体が定める用途地域によって分類されています。
ここでは、20坪・30坪・40坪の土地の具体的な広さや、そこに建てられる建物の大きさ、おすすめする間取りなどをご紹介します。
\お気軽にご相談ください!/
弊社へのお問い合わせはこちら20坪の土地の広さはどれくらい?建築可能な建物の大きさとは?
狭小住宅ほどではないもののコンパクトな20坪の広さの土地に、建築可能な建物の大きさやその間取りにはどのようなものがあるかをご紹介します。
20坪は広い?狭い?土地探しのポイント
土地の広さを坪単位で表したとき、20坪がどれくらい広いのか、なかなかイメージできる方は多くはないでしょう。
1坪を畳に換算すると約2.04畳、20坪では約40畳の広さとなり、これは一般的な小学校の教室1つ分に相当し、その中に玄関やキッチンなどを収めようとすると、あまり広いほうとは言えません。
しかし、土地がそこまで広くなければ、人気エリアでも相対的に価格は安く、建築費用や固定資産税なども抑えやすいメリットがあります。
場所によって容積率や建ぺい率は異なるため、希望の間取りを取り入れた家を建てるには、土地探しがポイントになります。
容積率や建ぺい率は、各市町村の用途地域の分類によって定められており、一般住宅が建てられる地域であっても30〜80%の開きがあります。
また、土地の形状や周囲の環境によっても左右されるので、通勤・通学への利便性だけではなく、容積率や建ぺい率には注意しましょう。
20坪を有効活用する間取りとは?
家事をするために室内をどう動き回るかを表す生活動線は、家を建てる際には重要なポイントとなり、これを考えていないと住みにくくなってしまいます。
20坪を有効に使って理想の家を建てるには、上方向に立体的な間取りが選ばれやすく、その際生活動線をまとめるよう心がけるのがおすすめです。
たとえば、洗濯機と洗濯物を干す場所は同じフロアに配置する、各部屋を壁で仕切るとどうしても狭くなりやすいので、開閉できる間仕切りを選ぶなどすると良いでしょう。
また、コンパクトな間取りになるからこそ、スキップフロアを取り入れ、限られた空間を広く見せたり、ビルトインガレージで駐車スペースを確保したりすると快適性が増します。
狭い土地でも3階建は建てられる?
20坪で3階建は難しいのではないかと不安になられる方もいますが、容積率や建ぺい率などの条件がクリアされれば、建築可能です。
たとえば、20坪の敷地の建ぺい率80%だった場合、20坪(約66㎡)×80%=約52㎡となり、建築面積52㎡までの建物が建てられます。
3階建を建てる場合には、延床面積の割合を示す容積率が重要となるため、容積率がどれくらいあるかに注意しておくと良いでしょう。
30坪の土地に建てられる建物の広さとは?
先ほどよりも少し広くなった30坪の土地を購入した場合、広さの具体的なイメージやどのような家が建てられるのかなどをご紹介します。
30坪の広さは?どの程度の建物が建てられる?
1坪が2.04畳分(3.3㎡)、30坪では30坪×3.3㎡=99㎡となり、これはバレーボールのコートの半分ほど、柔道の公式試合スペース1つ分ほどの広さです。
30坪の土地で、建ぺい率・容積率にそこまで厳しい制限がなければ、4人家族が住める大きさの家が建てられるでしょう。
20坪に比べると割と広さを感じられるようになりましたが、ここで注意したいのは、真四角な正方形でも横長な長方形でも同じ30坪と表記される点です。
縦横の長さが極端に異なれば、間取りにも大きく影響を及ぼすため、「30坪もあれば大丈夫」と安易に考えるのは危険です。
30坪の土地に4LDKは可能!広く見せるおすすめの間取り!
99㎡ある広さがあるとはいえ、そこに建てられる建物には建ぺい率や容積率などの条件によって、ある程度制限を受けることは確実です。
平均的な建ぺい率60%で試算すると、30坪の敷地では建物は最大で18坪分となり、土地の約半分ほどのスペースになることがわかります。
そこで、間取りによって室内空間を広く演出し、快適に過ごせるさまざまな工夫を取り入れることをおすすめします。
たとえば、吹き抜けや天窓は、隣接する建物が近い場合に光を取り入れやすくなり、建物がどちらの方角を向いていても明るさを確保しやすいです。
4LDKは2階建でも十分可能で、1階にはキッチンや浴室などの水回りとリビングスペース、2階には主寝室と子ども部屋、物置スペースのような一般的な間取りも実現可能です。
建物の外側も重要!駐車場や庭はどうする?
建物そのものや間取りに気を取られてしまい、外側にあるべき駐車場や庭の存在をうっかり忘れてはいけません。
駐車場もガレージやカーポートを設置すると建物とみなされるため、建ぺい率に含まれ、家に使用できるスペースを圧迫する可能性があります。
しかし、天井も何もない駐車スペースは建ぺい率に含まれないので、駐車スペースをどこにどう作るかは、あらかじめ考えておくと良いでしょう。
また、ガーデニングできる庭や作業スペースがほしいと考えられている場合にも、同じようにスペースをどのくらい確保するか、建物からの動線はスムーズかなど忘れないように注意してください。
40坪の広い土地!広さを有効活用したゆとりの建物!
40坪の広さの土地とは、一般的に何人家族までが快適に暮らすことができるのか、理想の間取りや注意点などを含めてご紹介します。
40坪の広さはどれくらい?快適に住める人数とは?
1坪は畳で言えば2畳分、約3.3㎡なので、40坪では40坪×3.3㎡=約132㎡(約80畳)となり、これはバスケットボールのコートの約3分の1の広さです。
住宅金融支援機構が発表した2020年の住宅床面積の全国平均は、注文住宅では124㎡、土地付き注文住宅では111㎡となっており、40坪はそれよりもやや広いと言えます。
30坪では4人家族が暮らすのに十分でしたが、40坪では少し余裕が生まれ、子どもの成長による変化や親との同居を考えるゆとりもできるでしょう。
駐車場2台分も可能?ゆとりある間取りが叶う!
40坪の土地に建てられる建物は、父母と子ども2人の家族が快適に暮らせる広さがあるので、ゆとりのある間取りを選べます。
たとえば、居住空間をコンパクトに収めると家の外側にスペースを残すことができるので、駐車場2台分を確保することも可能です。
また、玄関を広くとってアプローチスペースを短くすることで、体力が低下する老後に移動の労力を減らせる間取りにしておくなどすると、リフォームの手間を省くこともできます。
何年後、何十年後にどのように暮らしているのか、自分たちがどう変化しているのかなどを想像しながら、最適な間取りを考えてみてください。
あとから購入する家具のサイズ選びには注意!
40坪は全国平均からみても、やや広い土地だとご紹介しましたが、広いと思っているからこその落とし穴があります。
家ができてからソファーやタンスなどの家具をあとから購入した場合、イメージする広さと実寸が合わず、大きすぎるサイズを選んでしまうことがあります。
また、搬入経路の途中で家具が動かせない状況に陥ってしまう、搬入経路がないなどの問題が家具を購入したあとで判明するケースもよくみられるので、注意しましょう。
置きたい場所に収まるサイズか、冷蔵庫のような扉のあるものなら、ちゃんと開閉できるスペースはあるのか、搬入経路に無理はないかなど、各所で実際のサイズを計測しておくことをおすすめします。
まとめ
敷地の広さによって建てられる建物の大きさは変わりますが、間取りの工夫やあるものを活かすことで、快適な暮らしが作れます。
実現可能かどうかを考える前に、どのような住まいが理想か、どのような暮らしがしたいかなどを家族で出し合ってみましょう。
\お気軽にご相談ください!/
弊社へのお問い合わせはこちら